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シューケア靴磨き工房 ルクアイーレ8Fイセタンメンズスタイル&京都伊勢丹6F <紳士靴・婦人靴のケア>

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2011年 07月 06日

コードヴァン基本のケア

コードヴァンとは、馬革の中でも
特に臀部を使ったものです。

オールデンのタンナーホーウィン社や
姫路にある新喜皮革が世界的に高名な
タンナーです。

このコードヴァンなのですが、牛革
などでいう銀面(表側、表皮側です)
ではなく,床面を使用しています。

馬の臀部の床面は、非常に緻密な
繊維が垂直方向に走っており、牛革の
肉付面を使ったスエード(繊維が水平方向)
とは違ったものですが、スエード様のものを
想像していただければ近いです。

この起毛した繊維を圧力をかけて寝かせた
ものがコードヴァンになっていきます。

雨後に皮革表面が水膨れ状になってしまう
のは、この起毛状のものが濡れることによって
、起きてしまうからなのです。
履きシワが白くなるのも同じ理由からです。
(日本橋ブログに画像があります)


さて、お手入れの基本は、汚れ落としなのですが
今回はこのケア用品を使っていきます。
コードヴァン基本のケア_b0226322_13513578.jpg

EM97シュツリー 税込価格10500円(銀座工房ブログを参照ください)
クリームエッセンシャル 税込価格1890円(池袋工房ブログを参照ください)
ペネトレイトブラシ 税込価格420円
ステインリムーバー300m l税込価格2100円
グローブクロス 税込価格525円
リムーバークロス 税込価格420円
平野ブラシ馬毛 税込価格4410円


コードヴァン基本のケア_b0226322_1414032.jpg

EM97シューツリーのサイズが微調整できる機能を
使って、普段保管している時より少し強めになるように
テンションを調節して靴に入れます。
こうすることで、ある程度履きシワが伸びるので、
汚れ落としやクリーム入れを効率的に作業できます。


コードヴァン基本のケア_b0226322_147169.jpg

リムーバークロスを指に巻き、少量(1,2、滴)のステイン
リムーバーを指先部分につけてなでるようにやさしく
クレンジングしていきます。このとき強く擦ると皮革が
荒れた状態になりますので、あくまでも軽く拭きあげる
感覚で作業してください。

またステインリムーバーは水分の多いクレンジング剤です。
多量にクロスにつけてしまうと、シミになる恐れもありますので
少量で十分です。


コードヴァン基本のケア_b0226322_1414783.jpg

クリームエッセンシャルをペネトレイトブラシに適量つけ、
クリームを乗せていくような感覚で素早く靴に塗っていきます。


コードヴァン基本のケア_b0226322_14171952.jpg

平野ブラシ馬毛で、円を描くようにやさしく丹念に
ブラッシングします。
この作業はある程度ツヤが出るまでしていきます。

コードヴァン基本のケア_b0226322_1420207.jpg

最後はグローブクロスで強めに、起毛を寝かせる
ようなイメージで乾拭きをします。
コードヴァン基本のケア_b0226322_14222443.jpg

このケアでコードヴァンに特有のヌメるようなツヤを
再現できます。

また、皮革に必要な栄養成分がクリームエッセンシャル
には十分含まれているので、皮革の劣化を防ぎ
その寿命を伸ばすことができます。








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by osakamituise-care | 2011-07-06 14:28 | 靴のお手入れ


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