大阪市内各所の桜は見ごろを迎えて、花見の名所では賑やかな
んでしょうね。
桜花を愛でながら、その下で宴を楽しむ日本人の感性は良いなぁ
と思います。
ただ今年の桜は早咲きですね。
来月5日に本社へ出張予定があり、夜にでも隅田川か上野公園の桜を見
に行きたいと思ってましたが、この分では葉桜も期待薄ですね。
靴を作る時の「型」、これを木型といいますが、昔は山桜の木などを
使っていました。
今ではそのほとんどがプラスチック樹脂製です。
桜の木でちょっと思い出してしまいました。
一足の革靴が出来上がるまでには、革はもちろんの事、副資材もたくさん
天然自然のものから頂戴してるのですね。
靴を大事にしなくてはと改めて思います。
R&D不滅の定番クリームがあります。
アニリンカーフクリーム 税込価格945円
デリケートクリーム 税込価格945円
この二つのクリーム、使用目的が明確に違います。
まずはアニリンカーフクリームです。

アニリン=水性染料の名前です。
アニリン仕上げの靴はシミになり易く、扱いがデリケートなのでケアの時に
少し神経を使います。
そのようなアニリン仕上げにも対応している
ツヤ出しのクリームなんです。
成分表示にもロウの記入がありますが、通常のM.モゥブレイ・シュークリームジャー
と比べるとロウ分は少なくなっております。
もう一方のデリケートクリームは・・・

見た目の質感がアニリンカーフクリームと比べると、しゃばしゃばしたゼリー状
です。
こちらの成分表示はラノリンとあります。
ラノリンとは羊毛から抽出される成分で、精製度の高いものですと、
ヒトの体用の保湿剤として用いられたりします。
デリケートクリームは保湿保革用のクリームです。
ロウ分が入ってないためツヤ出しには不向きですが、ラノリンなどの
有効成分が皮革繊維の奥にしみ込むため、繊維の緊張を緩めてしなやか
で強い皮革にしてくれます。
因みに、皮革が乾燥した状態だと、繊維の緊張が高まり、硬いのだが
脆い状態になっています。甲革だと履きシワが割れやすくなったり、
底材では削れ易くなっています。
この二つのクリームは役割が違いますので、同時に使用することが
出来ますよ。
先に、デリケートクリームで保湿をした後、アニリンカーフクリームで
しっとり落ち着いたツヤ出しをすれば、双方の効果を最大限引き出すことが
できます。
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